品質・生産管理(電気、電子、機械、半導体)の仕事内容と年収
品質・生産管理(電気、電子、機械、半導体)、それは文字通り、ものを造って出荷するまでのプロセスを管理し、生産の効率化と高品質化を目指す仕事です。
管理という呼び名から、かつては文系畑の仕事だと思われていた時期がありました。しかし、ものづくりのシステムが高度化した今では、生産の最適化にもコンピューターやプログラミングの知識が必要となっています。
生産を管理するためには、直接生産に携わっている人以上にそのシステムを熟知してなければなりません。例えば、工場のラインの配置や工作機械の性能、さらには、従業員の性格や行動パターンまでも知っておく必要があります。そうした膨大なデーターを分析して最善のやり方を導き出すことを生業とする品質・生産管理の仕事はものづくりにおいて、なくてはならない縁の下の力持ちです。
特に、半導体の業界では、いかに早く商品を顧客に供給するかがビジネスの成否を決めます。こういった業種にはおいては、この仕事はさらに大きな役割を担っているといえるでしょう。
必要な知識・スキル
現代の品質・生産管理はコンピューターシステムに大きく依存するため、コンピューターとプログラミングの知識は必須です。仕事の内容はほとんどエンジニアといっても過言ではないので、システムエンジニアやプログラマの経験があれば就職の際には大きな武器になるでしょう。
同時に、ソフト面の知識だけではなく、工場で稼働している設備のシステムや構造を知っておく必要もあります。生産効率を高めるために、設備を改造したり、一新したりするケースがあるからです。
さらに、最近では海外の工場に生産拠点を置く場合もあるので、英語などの語学力が求められることもあります。
仕事の適正
ものづくりの最適化を求める仕事であり、几帳面な性格の人の方が適性は高いでしょう。物事を片付ける際に、常に効率を考えて行動する習慣があれば、なお良しです。逆に、物事を大雑把に考える人はこの仕事にはあまり向いていません。
また、物を作ることが心から好きな人であれば、大いにやりがいを感じるでしょう。それに加えて、機械のハード面とソフト面の両方に興味があれば言うことはありません。
さらに、この仕事はエンジニア職であると同時にマネージメント職でもあります。人心を掌握して生産の効率化を図る場面もあるため、コミュニケーション能力は欠かせません。
年収の目安
20代の平均年収が350万円前後であり、その後、10年刻みで約100万円ずつ上がっています。
50代で650万円前後となり、全体での平均年収は約500万円です。
転職お役立ちガイド編集部
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