測量、積算(土木・プラント)の仕事内容と年収
測量、積算(土木・プラント)は土木建造物を建てる際に使う図面を作るため、その土地の正確な高さや起伏、面積などの数値を測るのが仕事です。この結果によっては、プロジェクト自体が根本から見直される可能性もあるので非常に重い責任を伴っています。
測量は数人単位でチームを組み、光波測距儀や関数電卓といった専用の器具を使って行います。また、現代ではGPSを利用することによって測量の効率化が図られるようになりました。ちなみに、測量は地上で行うものの他に、航空写真を利用した地図測定などもあります。
土地の測量が終わるとそのデーターをパソコンに保存し、様々な角度から計算を行った後、図面の作成を行います。図面が完成すると、それにも基づいて建造に必要な材料の量をはじき出していきます。そして、その量から工事にかかるコストを計算するのです。
必要な知識・スキル
この仕事に就くには、大学や高等専門学校で測量を専攻するか、国家資格である測量士補の試験に合格することが必須条件です。測量士補の受験者は毎年1万人程度で合格率は概ね20%台ですが、時には40%を超えることもあります。さらに、測量士補の上位資格である測量士の資格を取得するとキャリアアップを目指す人にとって非常に有利です。試験を受けるには、大学や高等専門学校で測量を専攻し、その上で大学卒業なら1年以上の、高等専門学校なら3年以上の実務経験が必要です。
また、資格以外で必要なものとしてはパソコンを扱う能力が挙げられます。専門的なことは働きながら学ぶとしてもエクセルとワードの基本操作程度はあらかじめマスターしておいた方がよいでしょう、
仕事の適正
わずかな数値の違いが、大きな誤差を生んでしまうので、ミスが許されない仕事です。したがって大雑把な人はこの仕事は避けた方がよいでしょう。逆に、神経質なほど几帳面な人はこの仕事に向いています。また、特殊な器具を扱うので手先が器用な方が有利です。
さらに、限られた時間で大量の計算を行うため、計算力は欠かせません。暗算が得意ならば、それが大きな武器になります。
そして、意外に忘れがちなのがコミュニケーション能力です、常にグループ単位で測量を行うので良好な人間関係を築く能力はあるにこしたことはありません。ギスギスとした人間関係では、慎重さが大切な仕事に影響が出てしまうからです。
年収の目安
年収は未経験者では250万円ほどです。しかし、キャリアを積んで中堅になれば500万円以上の年収が期待できます。さらに、独立して開業した場合年収1000万円を超えるケースも決して珍しくはありません。
転職お役立ちガイド編集部
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