こんな書き方はNG!履歴書の「自己PR」の書き方
就職や転職する際の履歴書には「自己PR」を書く欄があります。
この部分の書き方を謝ると採用側にマイナスイメージを与えてしまいます。
良くない自己PRの例を見つつ、どういった書き方をするべきかを考えていきましょう。
NG例1:言いたいことが伝わらない
自己PRを書く際に「起承転結」を考えながら書かないと、支離滅裂な文章になってしまいます。ここで犯しやすいミスは、「転」や「結」を伝えたいがために「起」や「承」が曖昧になることです。
【NG例】
「私は以前の会社で大きなプロジェクトを任せられ無事に成功させました。
貴社の人材育成プログラムによって自分の能力をさらに向上させたいと思っています。
その理由は以前の会社ではとても高い業績評価を受けており、プロジェクトが忙しく時間が持てなかったためです。
当時はとても高い業績評価を受けていました」
「プロジェクトを成功させた」と書きたいがために、物事の書き順がバラバラになっています。また、なんとなく自慢気な文章にも感じられます。
【改善例】
「私は貴社の人材育成プログラムに感銘を受けており、自身向上のためにぜひ教育を受けたいと思っています。
なぜなら、前職ではプロジェクトリーダーに任命され、業務が忙しく他のさまざまな知識を得る機会がなかったためです。
貴社の人材育成プログラムによって得た知識を生かし、自分の力でプロジェクトを創出、提案し成功させたいと考えており、そのためには貴社での業務に従事することが最善の道と考えております」
NG例2:ネガティブな書き方
転職の理由がネガティブなものであると自己PRもネガティブな内容で書いてしまい、マイナスイメージとなるので注意しましょう。
【NG例】
「前職で大きな取引を担当しておりましたが、部門のメンバーから十分な協力が得られずに失敗に終わってしまいました。
貴社に採用されましたら、周囲にしっかり協力してもらい取引を成功させたいと思っています」
自己PRでは事実であっても他人を悪く言うような表現を使うことはタブーです。
また「協力してもらい」という他力本願な考え方もマイナスポイントです。
【改善例】
「前職では大きな取引を担当しており、その中で部門メンバーとの相互協力の大切さを身に染みて知りました。
貴社はチーム連携を得意とされていますので、自分の経験を生かして部門メンバーと協力し、大きな取引を成功させて会社に貢献したいと考えております」
NG例3:何ができるのかが分からない
以前の仕事で何ができたかを明確にし、会社に有益となる人材であると理解してもらうためにも自分がどう活躍できるかをしっかり記載しましょう。
【NG例】
「社長秘書として会社幹部の方々と接して参りました。この経験が貴社でも活かせると思います。」
会社幹部の相手をしてきたというだけでは何ができるのかがわかりません。
また、偉い人の相手をすることが凄いことであると勘違いしている点も問題です。
【改善例】
「社長秘書として、社長がスムーズに動ける為にはどうすれば良いかを常に意識し、取引先への連絡、重要書類の管理、社内部門との連携を素早くこなしてきました。
この業務で培った先読み能力や気配りは必ず貴社でも活かせると思っております」
採用側は即戦力となり成果を残せる人材を求めています。
自己PR欄では、この点を上手にアピールできる書き方を工夫するのが大切だと言えるでしょう。
転職お役立ちガイド編集部
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