制御設計(自動車、各種機械)の仕事内容と年収
制御設計(自動車、各種機械)、ものづくり系エンジニアのひとつであるこの仕事は、機械に組み込まれている制御系の部品を扱います。
開発する機械の仕様があり、その仕様通りの動作や機能を実現するためのOSやソフトウェアを開発するのがこの職業の主な役割です。
具体的な手順としてはまず、それを達成するためには何が必要かという要件定義を行います。そして、それに基づいて仕様設計をし、プログラミングによってソフトウェアやOSなどを作り上げていきます。さらに、それが実際に仕様通り動くのかをテストを行うのも大事な仕事です。
扱う機械の種類は多岐に及び、自動車、ロボット、医療機器、FA機器など、ほとんどの電化製品を網羅しています。
非常に高度な専門技術を必要とし、機械製品の製造プロセスの中でも特に重要な役割を担っていると言えるでしょう。
必要な知識・スキル
多くの設計開発系の仕事の中でも特に高度な技術が必要とされる仕事です。電気や機械に対する基本的な知識は最低限必要で、これを欠いていれば門前払いでしょう。そして、その上でプログラミングや回路設計、送電や配線などの知識が求められます。さらに、設計を行う時に使う3D-CADに精通していれば就職には有利でしょう。
もちろん、そのすべてを完璧に知っている必要はなく、ハードとソフトウェアのどちらかひとつでも詳しければ十分戦力として活躍することはできます。ただ逆に言えば、両方に通じていることで非常に高い評価を得ることができるということです。
あと、見逃されがちなのが語学力です。海外と共同開発を行うことも珍しくなくなった昨今、相手の国の言葉でやり取りができることは、かなりのアピールポイントとなるでしょう。
仕事の適正
まず、機械が好きでもの作りを楽しめることが一番でしょう。さらに、必要とされる知識は無限にあるので、常に勉強を怠らない強い探究心が必要です。
また、この仕事は幅広い技術を取り入れ、新しいことにもどんどん取り組んでいきます。したがって、そうしたことが苦にならない思考の柔軟な人が向いています。逆に、変化を嫌う保守的には人には厳しい面があるかもしれません。
さらに、これからは海外の企業と提携することも増えてくると考えられます。語学力はもちろんですが、外国人を目の前にしても物おじしないコミュニケーション能力の高さは必要になってくるでしょう。
年収の目安
年齢別の平均年収は、20代が400万円弱、30代が500万円強、40代が650万円前後、50代が700万円強となっています。
また、全体の平均年収は550万円程度です。
転職お役立ちガイド編集部
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