2016.05.10職種の紹介

MR・MS(営業)の仕事内容と年収

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MR・MS(営業)は、医療関係機関に対して薬のセールスを行う製薬業界の営業マンです。ただ、普通の営業と違うのは単に商材が売れればいいというのではなく、医薬品に関する正確な情報を医師や薬剤師などの医療関係者に伝え、正しい医療知識を世の中に広めるという使命を帯びているということです。
MRはメディカル・レクレゼンダティブの略で、自分の所属する企業の医薬品を販売するために動いています。一方、MSはマーケティングスペシャリストの略で、製薬会社から卸した医薬品を商材として扱っているのです。
そのため、MRとMSは重要なビジネスパートナーの関係にあります。MRは医療関係者とは医薬品の値段交渉はしないことになっているので、MSにその権利を委ねて価格交渉を行ってもらうのです。その際、MSは現場スタッフから薬の効果や副作用などについて聞きだし、MRにフィールドバックをします。

必要な知識・スキル

MRやMSには医師免許のような、それがなくては仕事ができなという資格はありません。しかし、MR認定試験という業界の自主認定試験があり、この資格を取得していないMRが出入りを禁止される医療機関もあるため、第一線で働くためには資格の取得は必須だといえるでしょう。
一方、MSが属する卸業界の方でも、MRのビジネスパートナーとしての付加価値を高めるため、MSにMR認定資格を取得させる所が増えています。時にはそうした高付加価値のMSを派遣MRとして製薬業界に送り込むこともあります。
したがって、この業界で働くにはMR認定資格の取得が最優先となります。
一方で、医薬品を扱うといっても薬剤師の資格は問われず、薬学部の大学を卒業している必要さえありません。実際、この業界は文系出身者の方が多いくらいなのです。

仕事の適正

MRやMSの仕事において最優先されるものはコミュニケーション能力です。この仕事をやっていく上で一番大切なのは医師たちとの信頼関係で、次が情報を仕入れるための人間関係の構築です。そのためには話し上手というだけではなく、人から好かれる魅力も備わっていなくてはなりません。
また、MRとMSという異なる企業の人間がパートナーとして働くわけですから協調性も問われることになります。
さらに、医薬品という人の命にもかかわりかねない商材を扱っているので、軽々しい行動は慎み、自己の役割の重みが自覚できる責任感は必要不可欠です。

年収の目安

MRの平均年収は650万円程度で、中小企業なら450万円、大企業なら1000万円以上といったところです。
一方、MSの平均年収は400万円前後、40代でも600万円程度でMRと比べると低めの水準になっています。

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転職お役立ちガイド編集部

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