「未経験者歓迎」の求人の意図とは
求人広告を見ていると「未経験者歓迎!」という言葉にふと目が留まります。
社会経験が浅かったりすぐに働きたい方には魅力となる「未経験者歓迎」には企業側のどんな意図があるのでしょうか?
「未経験」が示す意味とは
「未経験」と聞くと、「楽な仕事かな?」「少し教えればできる簡単な業務かな?」と感じるものです。
しかし、この言葉には幅広い意味が含まれており、そこを履き違えてしまうととんでもないことになるので注意が必要です。
純粋な未経験者:企業での仕事そのものの経験がない
職種未経験者:他の業務は経験したことがあるがこの職種に対しては未経験
業界未経験者:建築業界での経験は豊富だが、IT業界の経験はない
「未経験」の意味はこのようにいくつかに分類されることが多く、単に「未経験」と記載されていてもその中身は思っているものと違うことがあります。
求人広告で「未経験者大歓迎」とある場合は、どのタイプの未経験者を指しているのかを正しく読み取りましょう。
未経験者を募集する意図は?
企業が完全なる「未経験者」を募集する意図には、その会社が今後どのように成長したいかが反映されています。
社会人として一度も企業に勤めた経験のない方を上手に教育し成長させて会社のために活用したいと思っているのです。
《未経験者を募集する意図》
新部門やプロジェクトのメンバーを未経験者だけにし、相互協力をする中でお互いを高めさせる
これまでの社会経験が逆に業務の妨げになるのを避けたい
採用しきれなかった新卒者の枠を埋めたい
企業は人材を育てるのにやる気や熱意を持たせることを重視しています。
そのためには未経験者が自信を持って業務に取り組む環境が大切であり、余分なものを省くことも必要なのです。
また、社員を一から育てることができれば、その会社にとって有益な人材として成長させることができるため、結果として会社に有益となると考えています。
業界・職種未経験者を募集する意図は
建築業界からIT業界への転職など、全く違う分野で働きたい人を採用するのがこのケースです。
既に会社経験がある人を雇うことになるので、企業にとっては別の側面でメリットが出てきます。
《業界・職種未経験者を募集する意図》
社会経験があるので入社後にすんなり会社に馴染める
業務に必要なスキルや知識を保有しているため、教育に時間がかからない
前職の経験を活かした成果が期待できる
別業界の思考を取り入れ、新しいビジネスモデルを創出したい
既に社会経験のある人を雇う場合はいかに即戦力となるかが重要です。
全くの別分野からの転職であっても、業務をする上での基本的スキルが備わっていれば教育の時間やコストが減らせます。
そして他の業界で得た知識は「今後の会社の成長に必要な知識」として企業側に魅力を与えます。
自分が置かれる立場をよく考える
未験者歓迎の求人だからと言って安易に応募してしまうと、その先の働き方に大きな影響を与えかねません。
「自分は一から新しい仕事を吸収して成長したいのか?」「今までの知識を生かして成長したいのか?
をよく考えてみることが大切です。
既に社会経験がある方でも、一から新しいことに取り組みたいのであれば、それが実現できる求人を探せば自分がこうなりたいという立ち位置で仕事ができるようになるでしょう。
転職お役立ちガイド編集部
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