転職を考える新社会人が今の職場を3年勤めるメリットとデメリット
「すぐに転職をしたい」と思っていても、「3年は続けたほうが良いよ」と周りから言われることもあるかと思います。「石の上にも三年」という言葉がありますが、やはり新社会人は今の仕事がどれだけ辛かったとしても、周囲から「とりあえず3年…!」と諭されることも多いはず。でも、「とりあえず3年働く」という考え方は本当に正しいのでしょうか?
今回はこの「とりあえず3年」について考察し、本当に新社会人は今の職場に3年間在籍しなければならないのかを考えていきます。
そもそも、なぜ3年続けるべきなのか
一般的に新卒社員が3年間1つの企業を勤めあげることで、ビジネスマナーは一通り覚えたもの、と考えられており、そこから転職する場合「第二新卒」という枠組みにカテゴライズされます。このような第二新卒に該当する1つの企業に在籍してから3年ほど経験を積んだ25~26歳前後の方を積極的に採用する企業も少なくありません。
また、1つの企業を2年~3年続けることで、その企業の「良さ」というものが分かってきます。新卒として入社したころは、知識を詰め込む時間であるため、仕事量が多いように感じますし、ビジネスマナーに関して注意されることも多いかと思います。ですが、それも何年か続けていくことで、企業全体の流れが理解できるようになり、1人で行動できるようになると、少しずつその企業の良い部分も見えるようになるはずです。
以上のような内容から「とりあえず3年」という考え方が広まっています。
仮に今、どれだけ転職を真剣に考えていたとしても、企業からは「3年も続けていないなんて忍耐力がない」と判断され、転職が不利になる可能性もあるのです。
良いことだけではない。「とりあえず3年」の忘れてはならない欠点
ただ、「とりあえず3年」という考え方は正しいのか?という問いは、必ずしもすべてにおいてYESと答えられるものではありません。1つの企業に3年間勤めることのデメリットについては以下のような点が挙げられます。
・技術的な面
まず、プログラミングなどの「技術的な面」です。あるプログラミング言語を極めたとしても、市場がそれを求めているかどうかはその時の状況によりますよね。
ある分野を何年もかけて徹底的に極めたとしても、その技術がいつまでも「旬」であるかどうかは分かりません。様々な分野において、廃れる技術というのは存在していますし、ニーズは日々変化してきます。
・時期、タイミング
リーマンショックなどの影響から就活氷河期と言われていましたが、それも2014年前後から穏やかになり、景気回復が進み採用が活発になりつつあります。
そのような背景から、大卒3年以内で会社を退職する方の割合も少なくなく、厚生労働省の「新規学卒者の離職状況に関する資料」では、全体の39.6%にまでのぼっており、3年を待たずに退職するケースも珍しくありません。
そのような状況や、若手社員の補填などを考える企業心理などから転職をしやすい環境になりつつあるとは言えます。
「とりあえず3年
の利点・欠点を把握した転職活動を
3年働く、というのは通説のようになっていますが、「その企業に3年間縛られる
という考え方も出来ます。今いる企業に本当に居続けて良いのか、あるいはすぐに転職活動の行動に移すのか、多方面の視点から自分を見つめ直し、結論を導き出してみてはいかがでしょうか。
転職お役立ちガイド編集部
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とりあえず、3年とはいいますけど、、
あまりにブラックでひどすぎたらやめるしかない!です
我慢して3年は難しいです